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2022/04/20

SDG’sへの取り組み①
6番目のゴール「安全な水とトイレを世界中に」

大塚実業株式会社 代表取締役社長 大塚雅之です。

前回は当社の経営理念にフォーカスしてお話をしましたが、今回は社会に目を向けて、SDG’sの取り組みについてお話していきます。

SDG’sとは
はじめに、SDG’sについて簡単に説明します。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム 開発目標(MDGs)別ウィンドウで開くの後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能で よりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、 地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組む ユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。


引用元:SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platorm

このように、SDG’sは様々な領域にわたって地球上の課題を提示してくれています。この中で、一つだけ達成すれば良いというものはありません。

例えば、6番目のゴール「安全な水とトイレを世界中に」は、14番目のゴール「海の豊かさを守ろう」を達成することに繋がりますし、14番目のゴールは13番目のゴール「気候変動に具体的な対策を」を達成することにも繋がります。反対に、どれかがないがしろにされてしまったら、他のゴールも影響を受けることになります。このように、ひとつひとつの課題が互いに関わり合っているため、私たちは包括的に対策を考え、行動していく必要があるのです。

それでは、当社ではどのような取り組みをしているかをご紹介いたします。

大塚実業のろ布は、水環境を護るために役に立っている

まずは大塚実業の商品と直接的な関わりが大きい6番目のゴール、「安全な水とトイレを世界中に」について見てみましょう。

「安全な水とトイレを世界中に」とは、もっと包括的に言えば「水環境をしっかり護ろう」ということになります。これを実現する方法として、工場の排水処理を例に挙げてみましょう。大塚実業の商品はろ布ですから、これにダイレクトに関連します。大塚実業のろ布を利用して排水処理がしっかり行われれば、お客様に満足してもらうことができ、そのままSDG’sのゴールを達成することにつながるのです。

つまり大塚実業のろ布は、SDG’sのゴールを達成する観点から「必要で役に立つもの」であると言えます。このことを念頭に入れて、共に働く仲間たちには自信をもってお客様に商品を提案してほしいと思っています。

この「必要で役に立つもの」は当社のためのものではありません。そもそも排水処理は、工場側にとっては利益を生みません。
利益追求ではなく、環境維持という社会的意義をもって行うものになります。
利益を生まないために予算などが限られるでしょうから、効率よく安価でかつ環境に良いものを使用する必要があります。そこで、排水処理のノウハウがある大塚実業のろ布を使用していただくことで、共に環境を護ることができるのです。

大塚実業のノウハウを生かせる場面を考えること

また、「安全な水」を考える上で、飲料水についても話さなくてはなりません。
水不足は近い将来起きると言われています。リサイクルウォーター(再生水)を使わないといけなくなる日がやってきます。

水の再利用の技術は、世界でも日本がトップレベルだと言われていますが、大塚実業はまさにそのノウハウを持っています。色んな分野に提案して、どんな需要や課題があるかを見出すことで、大塚実業の価値を発揮できると思います。

例えば、サービスエリアにある「再生水を使用しています」の表記。どこが提供していて、誰が作っているのか、そこに私達が提供できる技術はないのかを考えたことはありますか?日々の暮らしの中で、私達ができることはたくさんあるのです。
私は共に働く仲間たちにヒントを与えているのですが、それに気づいていただきたいと思っています。

困っている人を助ける意識

2021年8月に沖縄に大量の軽石が漂流してきたことがありましたよね?これに対しても、私達が特別な技術を使わずに対処する方法は色々あります。

例えば、海の中にくぼみを作って網を張るだけでも回収することができます。くぼみによって水流ができ、自然とゴミがくぼみに集まっていくのです。

ただ重要なのは、これまで話したことは「SDG’sだからやるべき」というわけではありません。「困っている人がいるから助けてあげたい」、そういう意識で周りを巻き込んで動いてほしいと思っています。ちょっと頭を働かせて、「こうしたらいいんじゃないか」「こういうことができるんじゃないか」と工夫して挑戦してみましょう。やってみてダメだったとしても、今より悪くなることはないのです。

今回はSDG’sの6番目のゴールについて、当社が取り組んでいることをご紹介しました。次回は当社が行っている支援についてご紹介します。

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