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2025/11/13
【展示会レポート】VIETWATER2025 ホーチミン展示会に参加して
展示会概要
VIETWATER 2025 は、ホーチミン市の SECC国際展示センター にて開催された、ベトナム最大級の水処理・環境技術展示会です。
今年は 25ヵ国以上・約450社 が出展し、Veolia・Grundfos・Kurita・Toray・DNP・Pentair・FujiClean など世界的企業に加え、ベトナム国内企業も多数参加しました。
展示会の目的
本展示会は、最新の水処理技術や製品紹介だけでなく、メーカー・供給者・運営者・専門家の交流の場でもあります。
2025年のテーマは「デジタル化とグリーンテクノロジーによる水処理の革新」。省エネ・低排出・資源再利用を目的とした技術が注目を集めました。



🌟 印象に残った製品:DAF Unite (中国製)
多くの出展の中でも、特に印象的だったのが DAF Unite という加圧浮上分離装置(Dissolved Air Flotation)です。
🔬 構造と原理
装置は大きく3つのゾーンで構成されています。
1.反応ゾーン:薬品凝集後の廃水が加圧溶解水と混合。
2.接触ゾーン:微細気泡が発生し、油分やSS(浮遊物質)が泡に付着して浮上。
3.分離ゾーン:浮上したフロックが表面にスカム層を形成し、スクレーパーで汚泥タンクへ回収。下部の清澄水は一部再利用され、残りは排出されます。
⚙️ 特徴と用途
1.油分・SS濃度の高い産業排水に最適(食品・製紙・化学・金属加工など)
2.COD・SSを70〜90%削減可能
3.コンパクト設計で、薬品処理や生物処理と組み合わせやすい


🔍 弊社の固液分離用ろ過布との比較

つまり、DAF Unite は前処理段階での高速分離に優れ、弊社のろ過布はその後の脱水・仕上げ分離工程に最適です。両技術を組み合わせることで、効率的かつ安定した処理システムを構築することができます。
✨ まとめ
今回のVIETWATER 2025は、ベトナムをはじめとするアジア地域における水処理技術の進化を強く実感できる展示会でした。
環境問題への意識が高まる中で、水という資源を「使う」だけでなく「守る」ことの大切さを改めて考えさせられました。
技術だけでなく、人と人のつながりを通じて、今後も持続可能な未来を一緒に築いていきたいと感じています。
