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2026/01/28
LFPI青年部会の研修で海ほたるの裏側へ潜入!
2025年夏、LFPI青年部会の研修で“普段は絶対見られない世界”を体験してきました。
その一部始終をお届けします。
【海ほたるの裏側探検】“幻の3本目のトンネル”を歩いてみた
関係者用ドアを抜け、普段は絶対に一般人が足を踏み入れない海ほたるの裏側へ。
高速道路と並走するように、ひっそりと謎のトンネルが存在していました。
これは、のぼり・くだりに加えて将来の交通量増加に備えて用意されていた予備スペース。
全長300メートルの“幻のトンネル”を今回は特別に徒歩で見学させてもらいました。
■ 避難通路はまさかの高気圧空間
避難通路への扉を開けた瞬間、
気圧の違いを感じます。
通路側の気圧を高く保つことで、火災時に煙が入り込まないようになっているとのこと。扉の先には車1台が通れるほどの広いトンネルが続きます。
緊急車両が走れるように設計されていますが、アクアトンネルは路肩が広いため、
開通以来一度も使われたことがないというレア仕様です。
■ 33基の“避難用滑り台”
次に案内されたのは、車道側から避難通路へ降りるための滑り台。
まさかの滑り台方式で、その数なんと33基。
避難通路が車道より低いため、階段だと子どもや足の不自由な方には負担が大きい。
そこで誰でも一気に降りられる滑り台が採用されているそうです。
さらに、救急隊が通行するための滑り止め付スロープも別に設置。
用途に応じてしっかり作り分けられている点が印象的でした。.jpg)
海底の裏側を堪能したあとは、地上へ戻り、次の目的地・水処理施設へ向かいます。
【海ほたるバックヤード探検②】巨大“水再生プラント”の実力
海ほたるの裏側には、トイレやレストランの排水を処理し、トイレ洗浄水として再利用し、残りを海へ放流するための巨大な水再生プラントがあります。
まさに海上サービスエリアを支える縁の下の力持ち。
処理工程は、油やゴミを取り除く一次処理から始まり、硝化槽・脱窒層・凝集・急速ろ過・活性炭吸着と続く“水の総合エステ”。
BOD・COD、窒素やリンまでしっかり除去し、最後は透明度の高い再生水になります。
発生した汚泥は減容化され、木更津市が回収する仕組みも整っていました。
■ 浄化の流れはこんな感じ
厨房排水が流入⇒ばっ気沈砂槽⇒破砕⇒流量調整槽(今回見学)⇒硝化槽⇒沈殿槽⇒
脱窒接触槽⇒再ばっ気槽⇒凝集槽⇒凝集沈殿槽(今回見学)⇒濾過ポンプ槽⇒
急速濾過装置⇒活性炭ポンプ槽⇒逆洗ポンプ槽⇒消毒槽⇒放流ポンプ槽⇒放流 or トイレ洗浄水へ
■ “流量調整槽”を見学
直径10メートルほどの巨大な円形プールで、ろ過前の汚水量を調整する場所。
ろ過前なのでなかなかパンチのある香りが漂います。
繁忙期は排水量が急増し、調整槽がオーバーフローすることも。
その際は隣の“貯留槽”が臨時で稼働し、繁忙期の排水を受け止めるそうです。
■ “凝集沈殿槽”へ
こちらも同規模の施設で、凝集剤を使って汚れを固め、次の濾過工程へ送る役割。
見た目は流量調整槽と似ていますが、匂いはかなりマイルド。
工程が進むほど水が確実にきれいになっていくのがわかります。
■ 30年選手とは思えない清潔さ
1997年の開通から約30年。
「バックヤード」と聞くと雑然としたイメージがありますが、実際は広くて驚くほど清潔。
海上の巨大サービスエリアを支える設備として、日本の技術力の高さを実感しました。
水処理施設の見学では、設備保全の都合上ほとんどのエリアが撮影禁止となっており、写真で紹介できないのが本当に惜しいところです。
実際には巨大な設備が整然と並び、想像以上にスケールの大きい“海ほたるの裏側”が広がっていました。
引き続き社会の様々な仕組みを学びながら、大切な資源である水の保全について考え、社会を支える“縁の下の力持ち”を目指していきたいと思います。
