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限外ろ過とは?

限外ろ過(げんがいろか/Ultra-Filtration: UF)とは、水や液体をきれいにするための特別な方法の一つです。 とても小さな穴が開いた膜(フィルター)を使って、 水の中に含まれている汚れやバクテリア、 ウイルスなどを取り除く技術です。限外ろ過は、 水道水を安全にするためや、工場で使う水をきれいにするために使われます。

他には、「精密ろ過(Micro-Filtration: MF)」、 「逆浸透膜(Reverse Osmosis: RO)」が挙げられます。

原理と仕組み

ろ過する際は、膜に圧力をかけることで、水分子や小さな分子は膜の小さな穴を通過しますが、 汚れやバクテリアなどの大きなものは通過できません。 透過液と濃縮液の分離:通過したきれいな水は 「透過液(ペルミエート)」と呼ばれ、 通過できなかった汚れた部分は「濃縮液(リテンテート)」として分けられます。 数年前にRO(逆浸透膜)の浄水器が流行し、色々なテレビ番組で検証していたことは記憶に新しいですが、 同じ仕組みとなります。

限外ろ過が用いられるケースは?

限外ろ過は、いろいろな場所や用途で使われています。

①水道水の浄化
RO同様、水道水をきれいにするために使われます。水の中に含まれているバクテリアやウイルスを取り除くことができるので、安全な飲み水を作ることができます。

②医療分野
病院では、患者さんの血液をきれいにするために限外ろ過が使われます。腎臓がうまく働かない人のために、血液透析という治療で血液中の不要な物質を取り除くのに利用されています。

③食品・飲料業界
食品や飲み物を作るときにも使われます。例えば、日本酒製造において仕込み水を通す際、限外ろ過を使って酒の中の微細な粒子を取り除き、きれいで透き通ったお酒に仕上げます。

限外ろ過のメリットとデメリット

メリット

高い精度での分離
限外ろ過は、ROほどではないにせよ、非常に小さな粒子やバクテリアを取り除くことができるので、とてもきれいな水や液体を作ることができます。

環境に優しい
化学薬品を使わないので、環境に優しいです。

デメリット

膜の汚れ(ファウリング)
長く使うと膜が汚れて性能が落ちることがあります。そのため、定期的な掃除や交換が必要です。

初期コストが高い
高性能な膜や機械が必要なため、初めにかかる費用が高いことがあります。

強い圧力が必要
水を押し通すために圧力をかけるので、エネルギーを消費します。

まとめ

限外ろ過は、水や液体をきれいにするためのとても効果的かつ、水道水の浄化や医療分野、食品・飲料業界など、さまざまな分野で使われておりとても重要な技術です。

今回は、限外ろ過の説明であり、大塚実業での直接の対応が難しいですが、ろ過したい液体によっては、アドバイスなどできると思います。方法だけにとらわれることなく目的を明確にしたフィルター選びをサポートしますので、ぜひ一度ご相談ください。

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