PRODUCT製品紹介

ろ布(濾布)と一言でいっても多種多様です。
お使いのろ過・分離機、水質、微粒子の種類など、環境に一番あったフィルターが存在します。
最も得意とするフィルタープレスを含む、主なろ過・分離機を紹介します。
その他にも様々なカスタマイズが可能ですので、お気軽にご相談ください。

  • フィルタープレス用

    最もポピュラーであり、当社が何より得意とするろ布(濾布)です。比較的取り扱いが簡単で、大量の廃水を処理する工場での利用に適している、加圧式のろ布(濾布)です。取り扱いが簡単である一方、規格・仕様に合っていないという問題が発生しやすいろ布(濾布)でもあります。

  • 遠心分離機用

    大量処理に適しているフィルタープレスに対して、少量のろ過に適しているろ布(濾布)が遠心分離機です。遠心力や重力で加圧し、上排式遠心分離機と底排式遠心分離機に分かれます。
    小規模の工場や特殊製品を取り扱う工場に適したろ布(濾布)です。

  • ドラム型真空式用

    最大の特徴は「連続運転が可能」な脱水機。減圧式で特に微粒子が多く含まれ、処理量の少ないろ過に適しています。フィルターの中でも、水質に最適なものを利用不可欠なフィルターです。

  • キャンドルフィルター用

    その名の通り「キャンドル」に似た形状のろ布(濾布)で、堅型密閉式の加圧式分離機です。化学工場の製造ラインや脱硫装置の設備として使用されることが多い装置です。
    特徴:密閉性
    圧力:加圧

ろ布(濾布)の材質について

条件  /  素材
ナイロン ポリプロピレン テトロン ノーメックスナイロン 綿 テフロン ガラス
耐熱温度(℃) 120 80 150 170 100 200 270
耐酸性 × ×
耐アルカリ性 × ×
耐摩耗性 良    不良

一般的に使用される材質です。その他、特殊繊維にもご対応いたします。

糸・織り(組織)の種類

  • モノフィラメント糸

  • マルチフィラメント糸

  • スパン糸

  • 平織

  • 綾織

  • 朱子織

糸・織り(組織)の特徴

ろ布(濾布)の性状      /      ろ過性
補集性 処理量 目詰まり 剥離性 耐摩耗性
原糸形状 スパン糸
マルチフィラメント糸
モノフィラメント糸
組織 平織
綾織
朱子織

TECHNOLOGY加工技術

特殊技術
「大塚カレンダー加工」

巨大なローラー間に繊維を通すことにより、熱と圧力を操作しながら、様々なフィルターを特殊加工できる技術です。従来の繊維業界は「速く大量に」という考え方で製造をおこなっておりました。しかし、当社はろ過という「精度」を求められる商品を製作しているとの考えから、良いものをしっかりと作る製品作りをしております。このカレンダー技術においても大塚実業独自の考えがノウハウとなり、以前では考えられないような加工や微妙な調整が可能となり、たった1種類の生地を多彩に変化させることを実現いたしました。
通常、もう少し目の細かいフィルターが必要になった場合、1から糸を用意し、製織+加工の流れで製造をすると、数カ月の時間がかかってしまいます。そのため、ある程度、ロットが必要になりますが、カレンダーの技術を使うことにより、短期間・小ロットでお客様のご要望に対応する事が可能です。

カレンダー加工を施したろ布(濾布)の顕微鏡写真

目止メ加工(樹脂加工)

フィルタープレスや遠心分離機用のろ布(濾布)を加工する時、その形状からろ過面にミシン縫製等が入り、針等の孔(穴)が開いてしまい、せっかく選定した細かいろ布(濾布)から粒子が逃げ出してしまうことがあります。
当社の場合、樹脂メーカーとの共同開発によりお客様の用途・条件にあった樹脂を独自のノウハウを使い、フィルター生地へ塗布、加工することができます。

種類 特徴 耐熱温度 食品関係
S 柔軟性・平滑性に優れているが、接着力が弱い。 200℃
V 厚みがでやすくシール性・接着力が優れている。 40℃
H 接着力は強いが塗付部がかたくなってしまう。 50℃
M 耐久性に優れ、接着力も強い。厚みもでやすい。 150℃ ×
U 接着力に優れている。 80℃
N 耐熱性に優れ、食品関係へも使用が可能。 120℃

ろ過・分離についての
お悩み解消いたします。

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